うつ病と診断される原因を学ぶ【脳内の機能的な不調】

初発か再発か

女性

詳しい検査で

うつ病には様々なタイプがあり、抑うつエピソードに加えて、特定すべき症状を伴ううつ病がたくさんあります。中には、このタイプだとすぐに特定できないものや経過を診ていくうちに、発見されるものもあります。特に同時期にうつと躁の症状があらわれる混合性タイプは、両者が繰り返される双極性障害とは異なるタイプです。個々のタイプに応じた治療も必要とされるため、慎重に見極めた上での、正確な診断が求められます。症状の分類以外でも、初発か再発かという区分があります。初発の時は単一性のタイプ、再発の場合は、反復性タイプです。抑うつエピソードが2回以上存在するものは、反復性タイプと診断されます。この場合、抑うつ状態が続いた後に、抑うつ状態の条件を満たさない期間が少なくとも2か月間あった場合に2回以上と判断されます。そのため、季節性のうつ病は、反復性の一種です。季節性のうつ病は、なぜ特定の季節に繰り返すのか、まだ明確な答えは出ていませんが、日照時間が短くなるほど発症率が高まることはわかっています。そのため、メラトニンが関係していると考えられています。この物質は、睡眠と覚醒リズムを整える働きをしているため、不足することで睡眠障害が起きやすくなります。うつ病に関する情報を集めていくうちに、自分にも当てはまるものがあると感じている人もいるかもしれません。しかし、その症状がうつ病なのかというのは、詳しい検査をしてみないとわかりません。中核症状といわれる抑うつは、目に見えるものではないため、医師が正確な診断をするためには、本人自らの訴える内容が精神科では特に重要です。医師は、診断基準や補足の問診、面接を進め判断していきますが、基準を満たしていても、身体への病気や、現在、服用している薬の作用と区別をつけるための内科的検査を行うことがあります。さらに、近年は、MRI、SPECT、光トポグラフィーなど、脳内で生じている現象を画像化する検査技術が進歩しています。うつ病の人の脳内では、モノアミンやBDNFというたんぱく質の不足など、脳内の機能的な不調が起きていることがほとんどです。加えて、脳の血流量の低下や構造的な変化が起きていることが多いです。これらの検査によって、脳内の不調や変化を目で見て確認することができます。症状の出方や問診、面接の内容により必要な検査は異なってきますが、正しい診断のためには必要なことです。疑問に感じる検査があれば、何の目的なのか医師に尋ね、納得することが大切です。

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